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森内俊之九段が順位戦フリークラスへ転出「思い出深い経験をさせていただきました」

 名人8期で十八世名人の資格を持つ将棋の森内俊之九段(46)が平成29年度から順位戦のフリークラスに転出することが31日、分かった。フリークラスの棋士は順位戦を指すことができないため、名人復帰への道はなくなった。順位戦以外の棋戦は対局できる。
 順位戦は、フリークラスを除いた棋士をA級からC級2組の5つの組に分けてリーグ戦を行い、最上位のA級優勝者が名人への挑戦権を得る。一方、B級1組以下の棋士が順位戦終了後から年度末の間に「フリークラス宣言」をすると、「フリークラス棋士」となり、順位戦は対局しない。また、一度宣言すると順位戦に復帰することもできなくなる。
 森内九段は順位戦最上位のA級連続22期在籍、順位戦26連勝、名人8期を含むタイトル獲得通算12期のトップ棋士。しかし、今年2月に行われた第75期名人戦A級順位戦の最終9回戦で敗れ、第76期のB級1組への降級が決まった。
 日本将棋連盟によると、森内九段からは3月24日に「フリークラス宣言」の届けがあったという。
 森内九段のコメント「A級順位戦で降級となったことを受けて出した結論です。順位戦での歴代連勝記録更新や名人戦での数多くの対局など思い出深い経験をたくさんさせていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。今後はその経験を生かして、対局者とは別の立場で順位戦・名人戦を盛り上げていければと思っています」
 日本将棋連盟・佐藤康光会長の話「大変、驚いた。(フリークラス宣言は)森内九段の一流の流儀なのかな、と感じた。今後も同世代として頂点を争えるようにしていきたい」